私は青森県の出身です。もともと子どものころから白い紙に何かを書いたりして形を作っていくのが好きだったりと、設計図を描く設計という仕事が好きだったのです。真っ白い状態から形を作り上げていく、そんな仕事が自分には向いていると学生時代から感じていましたね。
学校卒業後、原子力関係の仕事をしていました。10年ぐらい経った頃に自己啓発の一貫として建築士の資格に挑戦しました。2級建築士を取得したのですが、その勉強をしている中で「住宅の設計って面白いな」と住宅に興味が湧いたんです。完成した原子力の施設を人に見てもらうことは基本的にないですが、住宅の場合には、完成したものをみんなに見てもらえる喜びがありますよね。それで34歳のときに思い切って転職して住宅の分野に飛び込んだのです。
異分野への転換で多少の不安はありましたが、それに勝る面白さ、期待感がありました。それまで心から仕事を楽しんでやってきた感じがありませんでしたので、今度は自分で選んだ世界に挑戦できる楽しさがあり、迷いはありませんでしたね。ハウスメーカーに就職して、その後、東海住宅に入り今年で8年目になります。
自由な発想、自由な提案ができるところがエンジョイホームの一番の特徴ですね。ハウスメーカーは自由設計と言っても一定の基準があるんですね。素材の面でも、その素材を使わなければいけないというような外せない制約があるんですが、当社の場合にはそのような条件は一切ありません。自分が使いたい素材、自分がイメージしたデザインをすべて実現できます。お客様の要望に対してすべてこちらはお応えできるんです。それが当社の一番面白いところですね。
当社が一番大事にしていることは、お客様に喜んでいただくということです。エンジョイホームで建ててよかったと言って頂くことで、建てて喜んでいる姿がお客様の周囲に伝われば、地域密着のスタイルが定着していくと思うのです。とにかくお客様に喜んで頂けることを優先して、利益はその次でなんとかがんばっているというところですかね。
私のいたメーカーはプラン集が300から400もあり、そこからベースになるものを選んでいくという形なので、営業担当でもある程度の提案ができてしまうのです。ですから、施主様に細かな要望がある場合には、魅力のない提案になってしまう場合が多いです。そのようにして大手さんは効率良く棟数をまわしていくスタイルですよね。
それに対して、エンジョイホームはゼロから進めていきますから、効率よりも「楽しい家づくり」、「喜んで頂ける家づくり」なんですね。設計士としては今の仕事のスタイルのほうがはるかに面白いですね。
そのために大事なのはお客様の要望の聞き取りですよね。単純に「間取りをどうしますか」ということではなくて、「どういう家に住みたいですか」、「どういう家が作りたいですか」という聞き取りから始まります。間取りとかではなく「どういう生活をしたいのか」、「どういう生き方をしたいのですか」ということですね。そこからコミュニケーションを始めていけば、だんだん形になっていくと思うのです。大変ですけど、楽しみ、喜びにつながります。
どちらかというと、すんなりとプランや間取りが決まらないお客様のほうが印象に残っています。「こういう家にしたいんだ」という熱意を持っているお客様と長い時間をかけて意見交換をします。すると対等の関係でこちらもプロとしての意見を言える、お客様も要望をぶつけることができる。そういうお客様のほうが最終的に良い家づくりができたなと思いますね。私の満足度も高いです。
デザイン的に感動して頂いて、友人にも誇れるということで、あとからご紹介を頂いたりもしました。「滝田さんに頼んで本当に良かった」と言って頂いた方が何名かおりましして、それが自分の支えになっています。お世辞ではなくて本当に喜んでいるというのは、お客様の顔を見れば分かるんですね。営業担当と同じぐらい設計もお客様と長い時間を共有しますので、昔からの友達のように「お茶でも飲みにきて下さいよ」と声をかけて頂くこともあります。そのようなご満足を頂けるエンジョイホームの設計の仕組みが私はとても気にいっています。
良い設計士とは、施主さんの気持ちが読み取れる設計士のことだと思うのです。形とか物から進めていくのではなくて、施主様がどのような人生にしていきたいのかを読み取れるかどうかが重要です。 設計側からすると、例えば35坪ぐらいで考えると大きな変化は基本的にはないはずなんです。ですが、そのお客様に合うプランはたったひとつしかないんです。
どのような家にしたいのか聞きだす心が基本にあって、またその希望を読み取れるようなコミュニケーションを作ることがポイントだと思いますね。その上でお互いが家づくりを共同作業していくような関係になっていくことが、良い家づくりをする条件かと思いますね。
年々、お客様が若年層化していく中で、求められる住宅もかっこいいもの、デザイン的に良いものが欲しいという傾向がありますね。そして、最近は、デザインだけでなく、どのような住み方をするかという住み心地、家族構成の変化に対応するフレキシビリティさを考えたプラン、普遍的に飽きの来ない提案が求められてきています。シンプルにしておけば、あとで住む方が味付けできますしね。今心掛けていることはそのシンプルさです。
予算が潤沢だという方よりも、予算は限られているけど、家づくりを楽しみたい、その中で工夫をしてやりたいという方のほうがおもしろい提案ができると思っています。エンジョイホームでは、ある程度の制約があるほうが楽しい家づくりができると思いますね。いろいろな発想で、工夫をして、優先順位を決めて進めていけば夢は叶うと思います。妥協しないで家づくりができることは楽しいですよ。